不労所得を目指す投資家は米国ETF「VIG」も見逃せない理由
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みなさんどうも、資産ためぞう(@sstamezo)です。
今回は、米国株インカムゲイン投資家の方々にとって人気のある、バンガード・米国増配株式ETF(VIG)について書きます。
不労所得を目指す投資家はVIGも見逃せない理由
バンガード・米国増配株式ETF(VIG)の基本情報
まずはバンガード・米国増配株式ETF(VIG)の情報を簡単に紹介します。
VIGは、米国で10年以上連続で増配している約180銘柄を組み入れたETFです。
毎年分配金を増やしたい、インカムゲイン投資家にとっては魅力的なETFです。
VIGの上位保有銘柄を見ると、マイクロソフト、ビザ、P&G、ウォルマート、ジョンソンエンドジョンソンなどです。まさにバフェット太郎氏が言うところの、今をときめくイケてるグロース株や、人気の財務安定銘柄が立ち並んでいます。
連続増配株にフォーカスし、上位構成銘柄は日本の投資家にも人気のあるものばかりで、死角がないETFに思います。
今回はインデックスの王様である、S&P500とVIGを比較して、実際に投資するに値するのか検証していきます。
トータルリターンの比較
やっぱり、ETFはトータルリターンが一番重要です。いくら連続で増配していてもそれ以上に価格で損をしていては意味がありません。
米国のヤフーファイナンスで、VIGが設定された2006年4月21日から2019年7月2日現在まで、SPY(S&P500)のトータルリターンを比較しました。
ピンクがVIG、水色がSPYです。ほとんど変わらないリターンです。
2009年頃のリーマンショック時には、SPYよりも暴落耐性を確認できます。昨今の上昇相場ではSPYに軍配が上がるようです。
同じリターンであれば、個人的にはVIGよりも300銘柄程多く銘柄を組み入れているS&P500の方が今後も安定性が期待できて好みかもしれません。
経費率
リターンが同じくらいだと、経費率が気になるところです。
- VIG 0.06%
- SPY 0.09%
- IVV 0.04%
- VOO 0.03%
VIGの経費率はSPYよりは低いですが、IVVやVOOよりは高いです。
分配利回り
VIGは連続増配株をインデックスしていますが、肝心の分配利回りはどのくらいなのか気になるところです。
VIGの利回りは1.98%です。SPYは1.90%、IVVは1.97%、VOOは2.02%です。
データを見るとわかるように、連続増配銘柄だからといって、高分配な訳ではありません。S&P500と同じくらいです。
関係ないですが、経費率や分配利回りを考慮すると、VOOは優秀だということが分かります。
分配利回りの推移
そうなると、今は決して分配利回りが高くはないけど、将来の増配率が高いのだろう、と期待したくなります。
ですので、過去の分配金の推移を調べ、S&P500の分配金の推移と比較してみました。
VIGとSPYの分配金情報はhttps://www.dividendchannel.com/quotes/?a=news&ticker=VIG
から、VOOの分配金情報はバンガードの公式サイトから引用しています。
VOOは新しいETFなので、2011年からのデータになります。VOOの2013年と2014年の増加率が顕著に高いのは、設定されたばかりで安定していなかった可能性が高いです。
ですので2013年と2014年のデータを抜いた平均を算出すると増加率は10%と、SPYと同じでした。
VIGの平均増加率は11%なので、S&P500をわずかに超えるパフォーマンスという事が分かりました。
この程度の差異だと、数十年レベルの長期投資でなければ明確な差にはならないでしょう。
ただ、不労所得を目指す投資家にとってVIGはS&P500より、ほんの少しだけ近い位置にいるETFなのかも知れません。
逆に言えば、S&P500も十分に毎年分配金を増加させているということです。今回の検証で、改めてS&P500の強さを思い知りました。
私の場合はVOOをすでに保有していて積立て予定なので、あえて今からVIGも保有するかは迷いどころです。
とりあえず、今をトキメクイケてるグロース株を多く含みながら、過去約15年に渡ってS&P500とほぼ互角のパフォーマンスのVIGは侮れないETFと言えます。
S&P500以外に優良なETFを探している投資家にとっては、魅力的なETFの1つだと思います。
最後に関連記事のリンクです。