株主優待イベント投資で入る銘柄の選び方とタイミング
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皆さんごきげんよう、資産ためぞう(@sstamezo)です。
今回は自分自身へのメモとして、株主優待のイベント投資(イベントドリブン)で、入る銘柄の選び方を記録していきます。かなり長文になってしまいました。
興味のある方の参考になれば幸いです。
株主優待イベント投資で入る銘柄の選び方とタイミング
優待銘柄の探し方
まずはイベントドリブンに向いている銘柄の探し方です。
イベント投資の本でオススメされている銘柄
まず初めのうちは、イベント投資の勉強として読んだ本に紹介されている銘柄を自分なりに調べてみました。
本によっては数年前に出版されたものもあるので、当然現在はその銘柄の上場自体が廃止されていたり、優待内容が変更されていたりするものもあります。
ちなみに私が過去に読んだイベント投資本は、
スタバ株は1月に買え!10万円で始めるイベント投資入門【電子書籍】[ 夕凪 ]
夕凪さんの本は投資を始めたばかりの初心者にも分かりやすく書かれて、最初の一冊としてとても良い本です。出版が2014年なので紹介されている銘柄に投資する際は必ず自分で最新の情報を調べましょう。
イベントドリブントレード入門 価格変動の要因分析から導く出口戦略 [ 羽根英樹 ]
この本は、株初心者にとっては専門用語が多いので若干難解かも知れません。しかしその分コアな内容となっているので、初心者の人でも株に少し慣れてきたら興味があれば読む価値があると思います。優待イベント投資の銘柄の情報はほぼありませんでしたが、投資法に関して他の本に書いてない内容があったので読む価値はありました。2019年の本です。
会社員をしつつ、株で元手40万から月250万ちょい稼いでいる件 [ まつのすけ ]
タイトルにイベント投資という言葉はありませんが、こちらもイベント投資の本です。まつのすけさんの本は上の2つの本のちょうど中間くらいの難易度の本です。投資初心者の方が夕凪さんの本を読んで更に興味を持ったらこの本を読むといいと思います。。2018年の本です。
この3つはどれも参考になりました。
証券会社の優待銘柄検索で片っ端から調べる
私が好きなのはSBI証券です。優待月で検索できるので、例えば「10月の銘柄を調べたい」というときに10月の優待銘柄に絞って検索できたりするからです。また、名証、札証、福証などの地方市場も対応している所も利点です。
現在は楽天証券をメインで利用していますが、楽天証券は地方市場を取り扱っていないので、地方市場の銘柄に投資したいときはおそらくSBI証券を利用すると思います。
株主優待投資のブログなどネット上で呟かれている銘柄を調べる
こちらもおすすめの方法です。人気の株主優待ブログで調べれば、どの銘柄が個人投資家に人気なのか分かります。
本などではノーマークだった銘柄や、最新の優待銘柄を発掘できる時もあります。
有名なブログですが、一つおすすめを挙げるならこのかすみちゃんのブログです。
何が良いかというとちゃんと理由がありまして、
- 頻繁に更新されている
- 優待の新設や拡充などの情報がある
- 女性目線
優待の新設などの情報が多いのはとても良いことです。なぜなら新設や拡充された銘柄というのは、優待目的の買いが新たに入りやすくなるはずだからです。
また、女性目線というのが謎かもしれませんが、夕凪さんの本でも「女性向けの優待銘柄はイベント投資に向いている」と書かれています。実際に夕凪さんが蓄積したデータ上でそういう結論が出ているようです。
また、私自身男性ですので、女性向けの優待というのはイマイチ良い優待なのかわかりづらいです。
かすみちゃんは実際に使用して良かった悪かったのレビューもあったりするので、そういうのは参考になります。さすが人気ナンバーワンの優待ブログです…。
なんか途中から、かすみちゃんのブログをベタ褒めするだけの内容になっていてすみません。
そうですね、あとは「ふみこの優待プラスα日記」なども、写真などが豊富で優待内容について分かりやすいのでチェックしています。
その銘柄の投資優先度を調べる
さて、そうやって見つけた銘柄のどの部分をチェックするのかを書いていきます。
チャート確認
まずはその銘柄の過去のチャートを確認し、優待権利獲得日に向けて上昇が確認できるかを調べます。
優待目的の買いによる上昇が確認できなければ、その銘柄は除外します。
良さそうな銘柄があったら、
- 出来高
- 貸借銘柄・非貸借銘柄
- 外国人投資家比率
- 優待内容
- 業績の推移
- 決算発表日
このあたりの情報を調べ、投資する優先度を決めていきます。
出来高
出来高が少なすぎると思ったところに売りや買いが入らず、売買しづらいです。
逆に多すぎると優待以外目的で売買している機関投資家などがいるということになりますので、思わぬところで機関などにめっちゃ売られて損する、というリスクもあるでしょう。
まだ私自身、イベントドリブンを初めて2ヶ月目くらいですが、手頃な出来高はだいたいどのくらいかというと、数千株〜数万株くらいです。
10万を超えると機関などの大口投資家なども入りやすいだろうし、余程の人気優待でない限り、基本的には優待目的の買いだけで株価が動く出来高の量じゃなくなってくる気がします。
逆に5千株未満になってくると、板がスカスカでうまく売買できなくなってきます。
もっと資金の多い人は1万株の出来高でも全然少ないと思いますし、アトム等の様に出来高多くても安定している銘柄もあるので、一概に出来高だけでは判断できませんが、1つの参考にはなります。
出来高はチャートで確認することができます。
貸借銘柄・非貸借銘柄
これはまつのすけさんの本で、取り上げられていた内容です。貸借銘柄とは、一言で言うと個人投資家が空売り可能な銘柄のことで、非貸借銘柄は逆に空売りできない銘柄です。
空売りできるということは、下げの圧力が強くなることがあるということです。ロングポジションであれば、非貸借銘柄の方が良いにこしたことは有りません。
でも非貸借銘柄は基本的に少ないので、そうだったらラッキーくらいです。また、非貸借銘柄は基本的に出来高が少なく、意外と値動きが荒い銘柄もあります。
楽天証券のアプリの個別銘柄の情報で確認しています。
外国人投資家比率
こちらは夕凪さんの本で取り上げられていました。外国人がその銘柄をどれだけ保有しているかという数値です。
外国人投資家は株主優待をもらうことができません。ですので、外国人投資家比率が高いほど優待目的以外の投資家が多い事になります。
具体的にはJTなどは優待も広く知られていて保有している個人投資家も多いですが、外国人投資家比率が高い銘柄です。
投機的な売買が多く、優待イベント投資には向かない銘柄です。
外国人投資家比率は四季報などで確認できます。
優待内容
前述したように、人気があるのかネット上で調べたりします。
権利獲得の最低単元が多い銘柄で人気があると、株価に反映されやすい気がします。例えば100株で権利獲得の銘柄より200株で権利獲得の銘柄の銘柄のほうが、人気があれば一人の投資家が買う株数が多くなるので株価は上がりやすいはずです。
逆に人気がなさそうな銘柄で500株保有しないと権利獲得できない銘柄は、あまり買いが入りづらいのではないかと推測できます。
また、注意したいのが権利獲得に継続保有条件がないかということです。最近、株主優待の権利獲得条件に「1年以上継続保有している株主のみ」または「半年以上」という条件が付けられた優待が増えています。
このような継続保有条件があると、権利獲得日が近づいても上昇しづらいことが予測できます。
一度調べた銘柄でも投資をする前にもう一度、企業の「IR情報」などで優待内容や条件が変更されていないかチェックしてから投資するのが無難です。
IR情報は証券会社や企業のサイトで確認できます。
業績の推移
最後に、念のため業績の推移もチェックしています。すると業績が右肩下がりの銘柄もやはり上昇しづらい傾向がある気がします。
優待目的の個人投資家としても、できれば業績の悪い銘柄よりも良い銘柄の優待を保有したいはずですから、当然と言えば当然です。ですので業績の推移もチェックしています。
業績の推移は四季報が見やすいです。
決算発表日
決算発表日も大事です。保有期間中の決算次第で株価が暴落する可能性もあります。私自身、最近サムティの決算であえなく被弾しました。幸い株価は復調しましたが。
幸いにもサムティが反発したのは、地合いのお陰もありますが、業績自体は順調だった事、優待狙いの値ごろ感等もあると思います。
その他
個人投資家の目線にたったら、配当利回りも高いほうが良いでしょうが、優待内容さえ良ければ配当はあまり関係が無さそうです。配当もあればなお良いくらいの考えで大丈夫です。
また、有名な指標としてPER・PBRを気にする方も多いかも知れませんが、イベント投資ではPER・PBRもほぼ無視して良さそうです。
例えば外食系の人気優待はPERが高い傾向がありますが、外食系でイベント投資に向いている銘柄は多いので、PERなどが割高だと思って避けていては機会損失が大きくなります。
優待廃止などで、いつか痛い目に会うかもしれませんが…。
調べた情報を記録しておく
このような感じで銘柄を調べ記録しておきます。記録することで、その情報を元に投資を判断していきます。
自分なり投資をする優先度を付けます。
パソコンのエクセルが便利です。私はエクセルを持っていないので、グーグルのスプレッドシートというエクセルみたなやつで記録しています。別に紙のノートでもなんでも良いですが、とりあえず記録することが重要です。
私の場合は、市場(東証一部、JASDAQ等)、証券コード(調べやすくするため)、優待内容、チャートの特徴(エントリーのタイミングの狙い目等)、貸借銘柄or非貸借銘柄か、決算予定日等を銘柄ごとに記録しています。
権利獲得月に分けて銘柄を記録すると見やすくなると思います。
実際に入るかの判断の仕方
ここまで調べて記録して、いざエントリーするとき、最終的にはチャートなどを見て判断します。
夕凪さんの本を引用させていただきます。
マーケット環境が悪く、株価が右肩下がりになっているような状況下では、マーケットの動きに引っ張られて、なかなか権利獲得最終日にかけて株価が上昇しにくくなります。それどころか、逆に株価が下がるケースもあります。
(中略)
もちろん、そこから反転して上昇トレンドがスタートすることもありますが、このタイミングまで来て株価が下落し推移しているような銘柄は、その後の上昇も弱く、値幅は取りにくいと考えたほうが良いでしょう。
要するに、チャートで下降トレンドの銘柄には手を出さないほうが無難ということです。
その他の判断基準と優先順位
結論からいうと、
- 銘柄のチャート
- 地合い
- 決算や業績
この順番にエントリーを判断しています。
まずは上述したように、その銘柄のチャートのトレンドがもっとも重要になります。
次に地合いです。日経平均などの指数です。ダウ平均等の米国市場が日経に影響を与える事が多いので、前日の米国市場の数値も見るとだいたい日経平均が上げるか下げるか予想できます。
あとは為替も日経平均に影響を与えやすいので、ドル円のチャートも見ています。
地合いが悪いと個別銘柄の株価も当然影響を受けやすくなります。
地合いが悪いときはあまり無理をしないほうが無難です。逆に良いときは強気になっても良いときです。
ただ、前日の米国市場やドル円レートに影響を受けやすいのは東証一部銘柄で、JASDAQやマザーズ、特に東証二部銘柄はあまり影響を受けない気がします。
おそらく、二部銘柄は外国人投資家が少なさそうですし、実際にドル円レート等で業績に影響を受けるような銘柄も少ないのでは無いかと推測しています。
そういう意味でも、東証二部銘柄等はイベント投資的に優秀な気がします。
私の勝手な憶測ですが…。
最後に、できれば業績や直近の決算もチェックします。過去の業績が右肩上がりだったり、決算の内容が良ければエントリーへのプラス材料になります。
逆に予想を下回った場合は1度手仕舞う等の対応が必要になる可能性があります。
最後に
気づけば4,000字を超える大作になってしまいました。一つの記事でこんなに書いたのは久しぶりです。
なるべく株の初心者にも何となく分かるように書いたつもりです。優待イベント投資に興味を持たれた方の参考になれば幸いです。
ひとりじゃない
このような感じで、夕凪さん、まつのすけさん、羽根秀樹さんといったイベント投資の先人にあたる本の著者から、かすみちゃんやふみこさんといった優待ブロガーたちの知恵や力を借りてイベント投資を行っています。
そう、私一人の力ではない…。
私の後ろには、ドラゴンボールで悟飯がセルをかめはめ波で倒したとき、天に召されたはずの悟空が後ろからサポートしていたように、私の後ろに夕凪さん、まつのすけさん、羽根秀樹さん、かすみちゃん、ふみこさん、その他数人がうっすら透けて立っていて応援してくれているのを感じます。
こらえろ!こらえるんだためぞう!!
そう、私はまだ力の全部を出し切ってねえし、爆発させてもいないのです…!
ひとりじゃない〜、君が〜、夢に変わっていく〜♪
この曲を知っているのは多分30代。
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