ひふみプラスの組入銘柄分析ーコスモス薬品ー
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ひふみプラスの組入銘柄分析をしようと思った背景
今回は、レオスキャピタルワークスが手がけるファンド「ひふみプラス(ひふみ投信)」が組み入れている銘柄の分析をしてみました。
個別銘柄への投資をするときの銘柄探しとして、「日本株対象のアクティブファンドが組み入れている銘柄から探す」という方法があります。
今回は日本のアクティブファンドの雄である、ひふみプラスの組れ銘柄を分析し、銘柄探しや勉強をしたいと考えた次第です。
ひふみプラスの状況
組入銘柄を見る前に、ファンド全体の状況を把握します。
2018年7月現在です。純資産総額7843億円、組入銘柄数228銘柄です。228銘柄は、日経225より多いです。
組入れ数だけ見ると、もはやインデックスファンドです。ただし、後述する組入銘柄を見ていただくと分かりますが、日経225とは組み入れ方がだいぶ違います。グロース投資やバリュー投資が主体だからです。
約9割が国内株式であり、1割だけ外国株式となっています。国内株のうち、約9割が東証一部です。
4月と7月の組入銘柄の比較
まずは、下の表が今年の4月28日の上位30銘柄です。
続いて、約3ヶ月後の7月31日に発表した組入銘柄の上位10です。
7月時点での報告は月次報告なので、上位10銘柄のみの開示です。
3ヶ月の推移で気付いた点
この3ヶ月で気付いた点を箇条書きします。
- AMAZON、VISA、MICROSOFTは相変わらず主体
- コスモス薬品が7位から2位に躍進
- 光通信、協和エクシオも変わらず上位を占める
- ネットワンシステムズが21位から8位に大躍進
- ガンホーも同じく22位から9位に大躍進
今回は2と4が特に気になった(3の銘柄も気になりますが)ので、2と4をピックアップします。
コスモス薬品
コスモス薬品が7位から2位に上がっています。全228銘柄中に占める比率は2.0%で、VISAを差し置いての2位です。コスモス薬品に対するレオスの本気度が伺えませんか?
ひふみプラスで大きなウェイトを占める、コスモス薬品とはどういった企業なのでしょうか。月次報告書にはなかなか有望そうな説明があります。
地元九州から広域に出店を続けるドラッグストア。食品の取扱と安さが特徴。大手スーパーが選択と集中で地方後退する中で、出店エリアが一段と拡大する。
ひふみプラス 月次報告書より引用
ひふみプラスの特徴として、サービス業を多く組み入れています。
コスモス薬品の比率が高いことは、サービス業に重きを置くひふみ投信らしいと言えます。
チャート
コスモス薬品の過去3ヶ月のチャートです。
四半期決算の度に株価が上昇しています。うまいところで買い集めたのでしょうか。
ちなみにこちらが、コスモス薬品の過去10年間のチャートです。
絵に描いたような成長ぶりです。
参考指標
コスモス薬品の参考指標です。
配当利回りは低いです。まだまだグロース株だということでしょうか。
PERは27倍です。2019年度の予想PERを算出したところ、36.3倍でした。割安ではありませんが、グロース株ならばそこまで問題はない程度です。
コスモス薬品の8月22日の終値は24,360円です。最低取得単位は2,436,000円です。低資金の投資家にとっては余裕で手が出ませんね…。
どうしても欲しい場合は豆株で買うことになりそうです。
前置きも長かったので、コスモス薬品だけで記事が長くなってしまいました。続きはまた次回に記事を分けて更新したいと思います。