割安株を買う事は意外と難しいが…
Sponsored Link
皆さんこんにちは、資産ためぞうです。
直近の下落相場で、巷には一見割安に見える「割安株」が増えて来ました。
しかし、この割安株を買って良いのかの判断が意外と難しいです。
今回は、なぜ割安株を買う事が難しいのかを考えてみました。
割安株を買う事が難しい理由
連れられて安いのか、その銘柄の問題なのか
まず、その割安株が、地合いや同業他社の下落に連れられて売られてしまったのか。それともその企業自体に問題があって売られているのかの判断が実際には難しい事です。
例えです。私はKDDIを少し前に保有しました。
KDDIを保有したタイミングは、NTTドコモの値下げ発表により、ドコモだけでなくKDDIまで急落した時でした。
この場合、ドコモに連れられてKDDIまで下がったという判断なら、KDDIは一時的に割安になったと判断できます。
しかし、NTTドコモが値下げをして通話料金が安くなるので、KDDIから利用者が離れる事が予測されて売られたと考える事も出来ます。そういう考えなら、KDDIが安くなっても割安株とは言えません。
現時点では、果たしてどちらが正解なのかわかりません。私は前者だと判断して保有したわけです。
ある銘柄が割安になった場合、だいたい同じ現象が起きます。
ある面から見ると割安株だが、もう片方の面から見るとその企業に問題があるから株価が下がっている様にも見える。と言うことです。
ですので、少なくとも単純に株価が下がったから買うというのは危険であり、特に下落相場では予想外の損失を被る可能性があります。
対策としては、月並みですがファンダメンタルやテクニカル等で自分なりの判断基準を持つことと、あるいは相場全体のトレンド(弱気相場か強気相場か、ボックス相場か)を意識する事です。
もっと下がるのではないかという不安
割安株を買う事が難しいもう一つの理由は、もっと下がるのではないかという不安が生じる事です。
ずっと欲しかった銘柄がいざ急落して、買っても良い株価まで下げてきました。
しかし、いざ急に下がってくると、もっと下がってしまうのではないか。あるいは、何か原因があって下がったのだとしたら、今後株価は上がらないのではないかと言う考えが生まれ、買えなくなってしまいます。
この予感は的中する事もあるし、逆に予感が外れてすぐに反発し、買うタイミングを逃す場合もあります。
銘柄は様々なシチュエーションで、その時々の理由で急落するので、判断は非常に難しいです。
相場に長く居続け、少しずつ経験を積むしかないかもしれません。
不祥事の急落は危険
しかし、1つ分かったことがあります。それは、企業の不祥事による急落は手を出さない方がいいと言うことです。
私自身そんなに長くありませんが、いくつかの上場企業の不祥事とその後の株価を見てきました。
その結果、不祥事を起こして、その前より株価を戻した銘柄はほとんどありませんでした。
もちろん、デイトレード等でわずかな反発を狙うのなら別です。しかし、長期投資には向かないようです。
具体例
神戸製鋼所(5406)
データ改ざん(2017年9月)
大林組(1802)
リニア談合(2017年10月)
日産自動車(7201)
(排ガス規制の不正2017年7月、無資格者による検査2017年10月、カルロス・ゴーン逮捕2018年11月)
スルガ銀行(8358)
(不正融資問題2018年3月〜)
TATERU(1435)
(書類改ざん2018年8月)
ここ1、2年に起きた不祥事をすぐ思いつく限り上げてみました。
これらの不祥事が発覚した当初、投資家のツイッターやブログ等では「急落した○○買いました」と言うようなつぶやきや記事を何度か見かけた記憶があります。
私自身、スルガ銀行やタテルには結構本気で投資を検討していました。
結果的には、すべて不祥事前よりも株価は下落したままです。
前述したように、デイトレードやスキャルピング主体のトレーダーにとっては、ボラリティが上がるので逆に好みの方も多いようです。
しかし、私の様な素人レベルで中期〜長期目的であれば、手出し不要と言っても過言ではありません。
もちろん、これらの問題が解決して、相場全体も上昇相場に転じれば、いづれ株価は急落前まで回復する事でしょう。
ただ、少なくとも1、2年でリカバリーするのは難しいと言うことが分かりました。
不祥事の急落では割安になっても買ってはならないと言う事を1つのルールにしたいと思います。
過去の経験から少しずつルールを作っていきたいです。
最後に、関連記事のリンクです。