ライザップ赤字転落でもホルダーが強気でいられる理由
Sponsored Link
※今回の記事は個人的な意見です。投資は自己責任でお願いします。
ライザップ赤字転落
ライザップ(RIZAP)の8月に発表された四半期決算で、赤字に転落したと話題になりました。
私はそんなに気にするほどではないかなと思っているのですが、意外と波紋を呼んでいるようです。
現在ライザップの株を400株を保有しています。発表当時は確かにいささかショックでした。しかし、今となればそれほど心配することもないかなと思っています。
資金さえあれば、もっと下がってくれれば買い増してもいいくらいです。
今回は何故そう思うのかを記事にしました。
赤字転落でも強気でいられる理由
赤字の理由はなにか
そもそもライザップはなぜ、今期の四半期決算短信で赤字だったのでしょうか。
決算短信を見てみます。
第15期(前期)の利益が2,552(百万円)だったのに対し、第16期(当期)はマイナス4,005(百万円)の損失に転じています。
確かに、前期と比べると赤字に転落しています。
しかし、その上の売上収益を見てみると、前期は28,652(百万円)で、当期は52,174(百万円)です。当期の売上収益は前期と比べ増えています。
ということは、ライザップは売上が減少して赤字になったわけではないことがわかります。
経営者による分析
続きまして、経営者による分析を見てみます。文字が潰れ気味で申し訳ありません。
特に重要な部分を引用します。強調は私が付けました。
売上収益については第1四半期連結累計期間としては9期連続で過去最高を更新いたしました。
一方、RIZAPボディメイク事業をはじめとしたグループ各社の積極的な新規出店や、RIZAP関連事業・株式会社マルコ等のTVCMを中心とした広告宣伝の強化、RIZAP GOLF等のRIZAP関連事業の新規事業等、積極的に先行投資を行い、RIZAPボディメイク事業ではセッション開始待ち人数が前年同期の約3倍となる等、効果を上げております。
一方で、先行投資の結果として、期初計画通りに営業利益は減少いたしました。
ただし、本先行投資の効果もあり、第2四半期連結会計期間以降については、大幅な成長を見込んでおります。
要するに、売上が伸びていたのにもかかわらず赤字に転落した原因は、新規出店や広告宣伝の強化、新規事業などによる出費によるものだったということです。そしてそれは計画通りだったとも言及しています。
しかも、
本先行投資の効果もあり、第2四半期連結会計期間以降については、大幅な成長を見込んでおります。
とまで書いてくれています。めっちゃ強気やん。
ここまで見て、単に四半期決算短信で赤字だったからといって売ろうと思いますか?私はむしろ買い増すチャンスくらいに思っています。
「経営者の分析」としてここまで言っているので、逆に次回の四半期決算短信で引き続き悪ければ、流石に疑心暗鬼になるかと思います。
流石に信用が大事なので、余程でなければ大丈夫だと思っています。
もちろん、今後の市況の悪化や、新たに予期せぬ悪いニュースが出てきた場合は別ですが。
※ライザップHPより
ライザップのチャート
発表のあった直後に株価は急落しました。これは短期トレーダーの仕掛けからの長期投資家の狼狽売りの結果だと思います。
決算短信の内容を見れば、長期目的の投資家は狼狽する必要はなく、むしろ買い増すチャンスです。
現にその後少しずつ買われ、現在は発表前くらいの株価まで戻ってきました。あとは第二四半期決算短信で本当に業績が良くなっていれば、株価は更に上昇するはずです。
そもそも、過去一年前のライザップのチャートを振り返ってみてみると、一年前の株価は今よりも更に低いです。
なんだかんだで、一年前よりは現在の株価のほうが上がっているのです。1年のチャートでは、今回の赤字決算による下落も、よく見なければ気づかないくらいのものでしかありません。
短期投資家はともかく、ライザップの成長に期待して投資している長期ホルダーは、どっしりと構えていて問題ないかと思います。
リフォームにはお金がかかるもの
皆さんはどうお考えでしょうか。私の考えは楽観的すぎるでしょうか。
ライザップは、経営の上手く行かなくなった企業を積極的に買収しています。それらの企業を復活させる為に、資金が必要なのは当たり前ではないでしょうか?
古くなった家をリフォームするにはお金がかかるものです。逆に、これだけ買収しておいて、それらの買収した企業に何も投資しなかったら、それこそ何のために買収したんだという話になります。
それが嫌だったら、ライザップが企業買収を積極的に始めた時点で、そうなることを予測し、株を売却するべきだったのです。
これだけ買収しているのだから、立て直すのに費用がかかるというのは予測がついたはずです。
なので、今回の先行投資による赤字は、むしろ健全であるとすら思っています。次の四半期決算で「大幅な成長を見込んでいる」というのが、むしろ早すぎて本当なのか不安なくらいです。
ロコンドの件と少し似ている
以前ロコンドの田中社長が、今年は宣伝広告費で利益は殆ど出ませんよ、という中期計画を立てて株価が急落し、物議を醸した件と少し似ているかもしれません。
このときは田中社長がTwitterで色々発言したこともあって炎上しました。でも、長期的に考えれば、2020年には今年度の宣伝広告投資の成果で利益が倍増するというのだから、長期投資家は積極的に買いに行ってもいいはずです。
実際に、ロコンドの株価は徐々に安定してきています。
どれだけ長期的な目線に立てるかが重要です。
東証一部の誤報道
8月29日に、ライザップが東証一部に鞍替えするという誤報道があったようです。
ライザップは、これをホームページで明確に否定しました。
しかし、メルカリ上場のときも、頻繁に誤報道が繰り返され、その都度メルカリは否定していましたが、最終的にメルカリは上場を果たしました。
なので、こういった誤報道があると、ライザップもいよいよ東証一部が近づいているのかと期待してしまいます。
追記(11月14日)
第2四半期決算短信が発表されました。大幅な下方修正です。