ためさんの投資ブログ

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レオスひふみプラスの調子が悪い理由〜人気投資信託保有比較2

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9本の保有比較

 

7月18日に「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を新たに追加してリニューアルした、人気投資信託保有比較です。

 

同時購入してから3週間経ったので、現状のパフォーマンスを比較します。

 

 具体的にどのような趣旨なのか気になる方は、こちらの記事をご確認ください。

www.shisantamezo.com

 

 

現在組み入れている投資信託は以下の9本です。

 

  名称 ファンド名 商品分類 ベンチマーク 信託報酬 /年
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 三菱UFJ国際投信 バランス 合成指数 0.1728%以内
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 三菱UFJ国際投信 先進国株 MSCIコクサイ・インデックス 0.11826%以内
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 三菱UFJ国際投信 米国株 S&P500株価指数 0.1728%以内
楽天-楽天・全世界株式インデックス・ファンド 楽天投信投資顧問 世界株 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス 0.2396%程度
楽天-楽天・全米株式インデックス・ファンド 楽天投信投資顧問 米国株 CRSP USトータル・マーケット・インデックス 0.1696%程度
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド ニッセイ・アセットマネジメント 先進国株 MSCI コクサイ インデックス(配当込み) 0.20412%以内
ニッセイ-ニッセイ日経225インデックスファンド ニッセイ・アセットマネジメント 国内株 日経225 0.27%
レオス-ひふみプラス レオス・キャピタルワークス 国内外株 なし 0.84%
フィデリティ-フィデリティ・Jリート・アクティブ・ファンド フィデリティ投信 国内REIT なし 1.03%

トータルリターンの順位

 

現在のトータルリターンの順位がこちらです。

 

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皆さんはこの結果を見て、どう思いましたでしょうか。

 

私は、全体的にイメージ通りの順位だと思いました。

 

 

やはり強い米国株系インデックス

 

まず、1位と2位が米国株のインデックスファンドである、「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と「楽天-楽天・全米株式インデックス・ファンド」です。

 

フェイスブックが約20%急落したりと、FANG銘柄の勢いにも陰りが見え始めたなどと言われましたが、米国全体では力強いパフォーマンスでした。

 

 

先進国株系〜バランス系の流れも無難

 

その次に3位、4位と続くのがニッセイとeMAXIS Slimの先進国株コンビです。これもイメージ通りです。

 

そのあとの5位、6位に、全世界株式とバランスファンドが来るのも無難なところです。

 

 

最下位が日経とレオス

 

最下位が日経225インデックスとレオスひふみプラスです。

 

日経は上海に引きづられてしまいましたね。悪い動きに引きづられてしまう日本の市場です…。米中の貿易戦争も、米国側の勝利で終わるのでしょうか。

 

 

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レオスひふみプラスの調子が悪い理由

 

レオスひふみプラスが最下位でした。

 

レオスひふみプラスはアクティブファンドなので、インデックスファンドよりオーバーパフォームするときもあればアンダーパフォームするときもあります。

 

三週間だけのトータルリターンではこういうときもあるでしょう。

 

しかし個人的には、レオスひふみプラスが、過去のようなトータルリターンを維持するのは難しいと考えています。

 

何故なら、レオスはもともと国内の時価総額の低い企業(ここでは簡単に中小企業と書きます)の成長株を見つけるのが得意なファンドだからです。

 

しかし、人気になって投資家からの資金である純資産が増えすぎてしまいました。時価総額の低い中小企業だけを組み入れていても、純資産額が大きすぎてファンド全体のトータルリターンに結びつかなくなってしまったのです。

 

 

一応、簡単な例を出します。

 

例えばあるファンドが1億円を運用して、得意の中小企業の株の運用で年間1000万円の利益を得ていたとします。

その高パフォーマンスが話題を呼び、投資家たちが資金をそのファンドにたくさん投資して、純資産が1000億円になりました。

 

その1000億円を今まで通り得意の中小企業の株で運用しても、以前と変わらず1000万円の利益にしかなりません。

 

そのため、リスクを犯してでも、今までとは違う大企業に投資せざるを得なくなっているという状態です。

 

 

 

 

また、2018年の相場が、アベノミクスが始まって以来の不安定な相場だということも関係しています。

 

今まで日本市場がメインだったレオスひみプラスも、結果を出し続けるのが難しい相場です。レオスだけでなく、日本株メインのアクティブファンドは、どれも今年は調子が悪いので仕方のないことです。

 


レオスはしぶしぶ得意分野である日本の中小企業だけではなく、アマゾンやマイクロソフトといった大手米国企業を組み入れざるを得なくなってきています。

 

 

 

最後に

 

レオスひふみプラスの調子が悪い理由をまとめると、

もともとレオスは国内の時価総額の低い中小企業への投資が得意なファンドだが、最近の市況の不安定さと純資産が増えすぎたことにより、得意分野で勝負できなくなった

ということです。

 

 

レオスひふみプラスは、人気になればなるほど、純資産が増えて運用が難しくなってしまうという問題を抱えています。

 

SBI証券のアクティブファンドでは、ジェイリバイブやジェイクール、ネクストジャパンという、日本の中小型株を狙った商品があります。

 

ジェイクールは同じように高パフォーマンスを残して純資産が増えすぎ、パフォーマンスが維持できなくなるとして新規買付けを停止してしまいました。

 

ジェイリバイブやネクストジャパンは現在も買付けができますが、やはり今年に入ってからのパフォーマンスは良くありません。

 

ですので、レオスだけを見て批判するのではなく、同業他社と比較しても良いと思います。決してレオスだけが調子が悪いわけではありません。今はアクティブファンドにとって地合いの悪い相場だと言えます。

 

 

 

また、資金が増えすぎて、全てを運用できるほど適した良い企業がないという悩みは、ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイもそうです。あちらは現在でもうまくやっています。

 

バークシャーは株式会社なので、どうしてもキャッシュが増え過ぎたら、自社株買いや配当で株主に還元するという選択肢もとれます。ですが今のところ100%運用で結果を残しているのがすごいところです。

 

www.shisantamezo.com