ロコンドの中期経営計画について
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ロコンドの中期経営計画が発表されました。
この内容が短期投資家にとっては悪かったようで、Twitterで社長に文句を言う投資家もいるようです。
短期投資家がご乱心
どのような中期経営計画内容だったかすごく簡単にいうと、今年はテレビCM等にお金をかけ、利益はほとんど出せませんが、再来年の2020年には利益を数倍に増やします、
という内容です。
まあ今のままの売上で行くより、宣伝広告にお金を使って利益を倍増させますというのだから、株の長期ホルダーにとっては悪い内容ではありません。
しかし、短期売買目的のホルダーにとっては、今年利益が出なければ一時的に株価の低迷は防げないということで怒っているようです。
私も所詮は初心者投資家なので、この中期経営計画の内容は別に普通の事を言っている気がするのですが、どうも珍しかったようです。
田中社長は若いですし、普通の会社にはない計画内容だったのかも知れません。
田中社長はTwitterで、中期経営計画の発表前に、計画を期待させる内容の発言をしていたようで、それで短期投資家が勘違いして株を持っちゃったという事もある様です。
しかし、もちろん田中社長は短期目的の投資家の事を考えているはずもなく、自分の会社を長期的な目線で良くできる様に考えた上での計画発表だった訳です。
私は、この中期経営計画と一連の対応を見て、逆にロコンドに魅力を感じました。
株価が下げ止まったところで、長期保有するのも面白いかな、とすら思いました。
何もリスクを取らず再来年で利益を倍増させます、という発表より、今年宣伝広告にお金かけて再来年売上倍増させます、という発表の方が信頼性があります。
実際にロコンドは今テレビCMもたくさん投入しているわけですし。
ロコンドの事業内容に将来性はあるのか
そもそも、ロコンドが手掛けている、靴のEC販売という事業内容に将来性はあるのでしょうか。
私はロコンドを初めて知ったとき、果たして靴のEC販売に需要がどれだけあるのか、
と言う事が疑問でした。
今日改めて考えてみました。
まず、靴というものは、今後テクノロジーが進化していっても簡単になくなるものではないかなと思います。
そして、今現在人々は靴をどこで買っているかというと、ネットではAmazonや楽天、ファッションで言えばZOZOTOWN等もありますが、まだまだ多くの人は店頭で買うのかなと思います。
また、上記のAmazonや楽天、ZOZOTOWNに、特に靴のイメージというものはありません。
なのでこれからロコンドが頑張って「靴を買うときはロコンド」というイメージが人々に定着してくれば、大きいビジネスチャンスはあると思います。
ABCマートと言った靴屋さんや、靴を置いているアパレル店舗がライバルだと思います。
また、今回田中社長のツイートを見ていて、投資家の質問にTwitterで答えているのに少し驚きました。
今までの時代では、企業の社長から質問をすぐに答えてもらうなんて事はできなかったと思います。
田中社長が若いからTwitterを使いこなしているというのもあると思いますが、かなり透明性のある社風ではないでしょうか。
長期投資家にとっては不明点や心配点は質問すれば答えてくれるかもしれないのだから、これは好判断材料です。
もっとも、今は一国の大統領でさえ重大発表をツイートする時代なので、グローバルに見れば普通のことなのかもしれません…
また、よくリプライするという事は逆に、Twitterで煽りなどにもし社長が感情的に対応してしまった場合、炎上する等のリスクもあるかも知れません。
こういう炎上リスクは、日本にしかないそうですね…
トランプ大統領なんてある意味常に炎上しているようなものですからね。
アメリカと日本は違うんだよ!
と言われればそこまでです。
今はまだこういう社長のいる企業は少ないけど、そのうちこういう社長のいる企業が増えてくるのかも知れません。
日本にとって悪いことではないと思います。
追記
ロコンドの社長はTwitterをやめてしまったそうです。
別に犯罪をしたわけでもないのに、やめさせるほど追い込む人たちはどうなのかと、個人的には思いました。
とはいえ火のないところに煙は立たないので、社長の伝え方にも工夫が必要だったのかも知れません。