【重要】株式投資の恩恵を受けるために程よい距離で接しよう
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皆さんこんにちは、資産ためぞうです。
今回は、個人投資家は株式投資と程よい距離で接することを意識した方が良い、ということを書きます。長期投資の話です。
成功している長期投資家は、皆それができていますし、逆に結果を出せていない投資家は、それができていません。どのように株式投資と向き合っていけば、成功してお金持ちになれるのでしょうか?
株式投資との程よい距離とは
株式の長期投資で成功するために、株式投資とどのように接していけば良いでしょうか。結論から簡単に言うと、株式と「つかず離れず」の距離で株式のポジションを取り続けて行くことが秘訣です。
常に一定の割合で株式を保有し続けよう
基本的に、株式を持ち続けるだけで徐々にお金持ちになっていくと言われてます。「株式=資本」と考えれば、以前記事にした「ピケティの法則」もそれを証明しています。
もう一つの証拠として、長期投資家のバイブルに挙げられるジェレミー・シーゲルの著書のデータがあります。
このデータは本を読んだことがなくても、ネット上で見かけた事のある方も多いと思います。見ての通り、「株式」の実質トータルリターンが他を圧倒しています。
国債も悪くないですが、株式だけまさにケタが違います。
将来も株式のトータルリターンが同じように増えていくのかは分かりません。ですが普通に考えれば株式を持っておいたほうが良さそうだという考えになります。
貯めたお金は全て現金のままではなく、一定の割合で株式に変えて行くのが賢明そうです。どの株を買えばいいか分からなければ、広く分散されたETFや投資信託を保有すればいいでしょう。
書いてしまえば、結構簡単そうに見えます。
しかし、それを長年に渡って実践してくことは意外と難しいのです。その理由をパターン別に紹介します。
バランスが大事
人生で長い間株式に投資をして恩恵を受けるのが賢明であるのは分かっていても、実行し続けることができる人は一握りです。
それは何故でしょうか。
相場から去るパターン
まずは、投資家が相場から去ってしまうパターンがいくつかあります。
強制退場
分かりやすい例では、損失により資金がなくなり、相場から強制退場になる人です。このパターンの人は、一言で言えば、株式投資でやってはいけない事を守れていない場合が多いです。
あるいは、株式投資以外での損失により、やむ無く相場から資金を引き上げざるを得なくなった人もいるでしょう。
恐れすぎる
強制退場とまで行かなくても、過去に被った損失の体験により、相場から足を洗う人もいるでしょう。
リーマンショックなどの大暴落の時には、多くの投資家が大損失を受けます。そこで相場から去った人は実際に多くいます。
私自身、昨年の損失により、投資に対してかなり慎重になりました。損失する前は、かなり適当に株を保有していました。しかし、今は銘柄選択も、保有タイミングも、我ながらかなり厳しくなっています
慎重になるのは良いことですが、恐れすぎると株式を保有していないことによる機会損失を被ることになるので、常に一定の割合の株式を保有するようにしたいです。
良い銘柄とタイミングがなければ、ETFや投資信託を積み立てるなどして、一定の株式資産を持つようするべきです。
飽きる
投資に飽きて資金を引き上げてしまうパターンもあります。特にインデックス投資などは、変動が少ないので投資をしている実感が湧きづらいです。
分配金もないので、ちょっと含み損になっていたりすると、「このまま含み損のままで、ひょっとしたら現金で持ってるより損をしてしまうのではないか」などと考えてしまいます。
そして、他にお金を使いたくなったりして、資金を引き上げてしまいます。
実際、政府が推奨しているNISAは、半数が休眠口座になってしまっていると言います。
株式投資は、ちょっとやってみたけどなんとなくすぐに辞めてしまう人が意外と多いようです。
私自身、学生の頃に一度優待目的で始めたものの、ちょっとした損失で売却し、それ以来休眠口座にしていたので、他にもそういう人が多いということは予想がつきます。
対策としては、投資信託が退屈なら分配金の出るETFに変えて楽しみを増やすなどでしょうか。
マイナスの保有資産の場合は、見るたびにへこむので、一度売ってすぐ買い直して無理矢理含み損をなくすのも手です。(売買することで手数料や税金の問題が発生する可能性があるのでご注意ください)
依存しすぎるパターン
上記で相場から去るパターンを紹介しました。次は、逆に依存症になってしまい、うまく距離を保つ事ができなくなるパターンを紹介します。
ギャンブル?依存症
一度爆益を得ると、その感覚が忘れられなくなってしまうなどの事例があるようです。
依存症になってしまうと、必要以上の資産を株式に投資してしまって大損してしまったり、株価が天井だと思っても手じまいできずに損失を被ったりしてしまいます。
要するに、株式投資とうまく距離を取ることができなくなってしまうのです。
損失を取り返そうとしたりして、辞めるに辞められなくなっている人は、要注意です。前述した「強制退場で相場を去るパターン」の投資家は、実はその前段階で、依存症になってしまっている人が多いです。
「依存→退場」という王道ルートに気をつけましょう(笑)
依存は自覚症状がない
実は、依存は相場から去るパターンより、ある意味やっかいです。なぜなら、依存には自覚症状がない事が多いからです。
今、このブログを読んでいる読者様も、依存症の可能性があります!
「エナフンさん」で知られる奥山月仁さんの著書、「エナフン流株式投資術」では、米精神医学会が定めたギャンブル依存症の診断基準が紹介されています。
10項目のうち、5項目以上該当する方は、ギャンブル依存症と診断されます。「ギャンブル」を「株式投資」に置き換えてチェックします。
依存症の判断基準
(「ギャンブル」を「株式投資」に置き換えてチェック)
- いつも頭のなかでギャンブルのことばかり考えている。
- 興奮を求めてギャンブルに使う金額が次第に増えている。
- ギャンブルをやめようとしてもやめられない。
- ギャンブルをやめているとイライラして落ち着かない。
- 嫌な感情や問題から逃げようとしてギャンブルをする。
- ギャンブルで負けたあと、負けを取り返そうとしてギャンブルをする。
- ギャンブルの問題を隠そうとして、家族や治療者その他の人々に嘘をつく。
- ギャンブルの元手を得るために、文書偽造、詐欺、窃盗、横領、着服などの不正行為をする。
- ギャンブルのために、人間関係や仕事、学業などが損なわれている。
- ギャンブルでつくった借金を他人に肩代わりしてもらっている。
いかがでしたでしょうか。私は2つくらい該当していました。今はそうでもないですが、昨年は「1」も該当していたので、意外と危ない水準だったのかも知れません。
著者のエナフンさんは有名な個人投資家ですが、ご本人も振り返ると依存症だった時期があるそうです。
依存症だと気付いた時、資金の9割を投資信託に回して、投資できない環境にしたそうです。
残りの一割で株式投資をしたそうです。自分が依存症だと気付いたときの対処法として参考になりそうです。
最後に
長期投資により株式の恩恵を得るには、貯金を一定の割合で株式に変えて保有し続けることが望ましいです。
しかし、今回の記事でパターン別に紹介したように、退場せず、恐れず、飽きず、依存症にもならずに続けていくというバランスを保ち続けるのは、誰でもできることではないのです。
引きすぎず近づきすぎず、月と地球がちょうど良いバランスでお互いの距離を保っているように、投資家と株式もちょうど良い距離を保つようにしましょう。
成功している長期投資家は、皆それができています。それさえできれば、複利の力なども相まって、徐々に株式投資の恩恵を受けることが出来る可能性が高くなるでしょう。
最後に関連記事として、来る暴落にも耐えられるように書いた記事のリンクです。
参考書籍紹介